木材の耐久性
2006 / 02 / 28 ( Tue ) 「耐久性」とは、長い年月をかけて進む劣化に対して耐える性能のことをいいます。
木造住宅の構造の大部分は木材で出来ており、 家を長持ちさせたいと考えるなら、構造材(柱・梁・土台など)である 木材を長持ちさせることが必要となります。 桧が構造材として望ましいことは土台に適した木材で書きました。 でも、桧を屋外の土中で杭として使用した場合には1000年もつと思われる桧でさえたった10年と持たないのです… 木の種類 耐用年数 桧 7.0年 ヒバ 7.0年 栗 7.5年 けやき 7.5年 米マツ 6.0年 米ヒバ 7.0年 杉 6.0年 米杉 7.0年 これはどうしてでしょう… 土中には湿気が多くあり、木材の最大の敵:白蟻や木材腐朽菌が繁殖しやすい環境にあるからです。 湿った木材は白蟻や腐朽菌にとっては格好の餌となります。 それが大事な家を支える構造材であると、住宅としての耐力は下がり、 設計上、耐えられる地震でも倒壊する恐れがあります。 事実、阪神大震災では白蟻や腐朽菌による被害のために倒壊してしまった 住宅がいくつもあったことが報告されています。 地震に対して耐える性能『耐震性』を高めても、『耐久性』が欠けていると 大地震ほどの地震でなくても倒壊する恐れがあります。 白蟻、腐朽菌が生息、繁殖するためには、酸素、温度、栄養、水分(湿気)が 必要です。 この4つのうち1つでも欠ければ、生息、繁殖は難しくなります。 では、酸素を取り除いてみましょう… 無理です… 最近の住宅は気密性が高く真冬でも腐朽菌や白蟻は生息できます。 なので、温度も無理です… 栄養は、木材自体が栄養となるため無理です… では、木材に防腐剤や防蟻剤を塗布します。 でも、薬剤には有効期限があります… 塗布の場合、5〜10年ほどです。 では、加圧注入してみましょう。 それでも、薬剤の有効期限は30年ほどなのです。 そして、切口やホゾ穴など完全に処理できない部分も多く残るため、 この部分は弱点となってしまいます。 白蟻にとって良くない薬剤が人にとっても良いはずがありません… 実際、今まで防蟻剤に使用されていた薬剤が、人間の神経系機能に悪影響を及ぼすということで全面的に使用禁止となったものがあります。 ということは、現在は安全とされていても、将来は危険と判断される場合もあります。 そうなると、水分(湿気)を取り除くことが白蟻、腐朽菌の繁殖を防ぐのが 出来そうではないでしょうか… 最近の木造住宅は、木材のほかに補強のための釘やボルトなどの金属が使われています。 鉄でできた金属は、当然、サビ止めのメッキがされていますが、 メッキの剥がれた部分があると、そこからサビが発生して、 金属の強度は低下します。 木造住宅の耐力を損なわず維持していくためには構造体(木造、金属など)を 常に乾燥した状態にしておくことが大切で、充分な湿気対策や湿気をコントロールできるかが重要になります。 |
|
--木--
こんにちは。 あざ美さんは、本当に木に詳しいですね。 これまで、耐震性は気にしてきましたが、言われてみれば、耐久性というのも重要ですね。 湿気を出さないようにするのが重要ということですね。 とても勉強になりました。 それから、前の記事で、桧だと防蟻処理が不要というのも驚きました。 木も色々深いんですね。 あざ美さんが1年以上、悩まれていた理由が分かるような気がします。 また、遊びに来ます。
by: dyne * 2006/02/28 23:38 * URL [ 編集] | page top↑
--dyne さんへ--
木についてはメーカーさんから毎月送ってもらっていた情報誌から抜粋しているのです。 とても木を大切にされていると感じたメーカーさんです。 耐久性もないと怖いですよね… 湿気を出さないように外断熱工法やペアサッシにしたり、サッシを樹脂サッシや木製サッシにするなど工夫が必要になってきます。 木も色々あって、育った地域によって人に与えてくれる肌触りや効果も違います。 本当に奥が深いと思います。 ありがとうございます。 また遊びに来てください。 |
|
|
|
| ホーム |
|











